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執筆者の写真cafebruse

お客様の話

梅雨が明けて暑い日が続きますね。さすがにお客様も少なくスタッフも暇をつぶして

いたところ久しぶりにみえたお客様がいらっしゃいました。半年か一年に一度のお客

様ですが、いつも印象深いお話をしていきます。

 70代後半と見られるその男性は最近の親は苦労を知らない、という話からご自分の

母親は女手ひとつで貧しい中6人兄弟の自分たちを全員大学まで入れてくれたと話し

始めました。その親御さんの苦労たるや並大抵ではなかった、と。私が感心すると

その時代はみな兄弟が多く小学校の同級生では9人兄弟の子もいた。その友だちは学校

へ来る前に納豆を売ってから登校して来た。でも、自分のお弁当を持ってこれない時も

度々あって、気の毒に思ったクラスメイトたちはお弁当を分け合った。その友だちは

大変な努力家で後に苦学生を経て裁判官になったそうです。

 その後も交流は続いていて同級会には旅費を出し合ったり、宿泊に自分の家を提供

したりして温かくつながっているそうです。

 当時、小学校では戦争で親を亡くした子も多く、皆貧しかったが、若い担任の先生が

とてもユニークで楽しませてくれ、忘れられない思い出がたくさんある、とのことでした。

 こうして昔の話をしていくお客様もときどきあります。とても興味深く、心にしみます。

いいお話を聞かせてくださってありがとうございました。


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